「東京美学倶楽部」は哲美文にフォーカスした人文知の普及を推進する会員制サロンです。
哲学本部は東西の哲学知識にまつわる分析と情報提供、トレーニングの場の提供などを通じて、我が国ビジネスパーソンの視座を高め、美への感受性を培うことへの支援をその使命としています。
科学が神と置き換わる時代
理性が重視され科学が神と置き換わった近現代、科学者達の努力により様々な神秘が科学により解き明かされてきました。
結果、人々の生活はより便利になり、人々を不幸にするような迷信や非合理もその多くは排除されていきました。
科学が人間を解き放ってきた輝かしい時代です。
同時に、科学が神と置き換わり、神秘が消え去ったことで、世の中のあらゆるものは数値化されるようにもなりました。
すべての価値がお金へと換算され、世界レベルで合理化、効率化されたビジネスが展開されています。
その結果、私達は数字に追われ、競争に駆り立てられる生活を過ごすことになりました。
おそらく、この流れはますます加速することでしょう。
もしかしたら、現代とは「神」となった科学が逆に人間を閉じ込める時代となっているのかもしれません。
「科学の時代」に人々がもとめるもの
科学はあらゆるものを解き明かし、合理化していきます。ただ、それだけでは人の心は満たされません。
今、人々が心の奥底で求めているものは、今を生きる人々の思考を支配する様式である「科学」とは違った世界観ではないでしょうか。
人はいつの時代も「まだ見ぬフロンティア」を求める存在であり、それを提供する者が人の心を動かします。
「人文知」がひらくビジネスの地平
ビジネスとは本来、人々に力を与え、人々を解放するものでなければなりません。
「風の時代」など、新しい時代の到来が告げられ共感やつながりをキーワードとして「自分らしく生きる」ことを推すビジネスも増えてきています。
人間の解放という視点から見ると、これは本当に素晴らしいことです。
一方、その先、持続的にビジネスを展開するためには、より抽象度を高くし、人の心の機微に触れる「深み」「奥行き」をビジネスに組み込んでいくことが求められます。
言い替えると「高い視点」と「美に関する感度の深さ」を両立させていかなければ、ビジネスの持続的な発展は難しくなっていきます。
いつの時代も、ビジネスの限界をつくるのはリーダーの世界観の限界です。
現代のビジネス人に求められる資質
ビジネスが世界の中で行われ、人との関わりで進むものである限り、向き合わざるを得ない領域があります。
人と世界の本質を知り「高い視点」と「美に関する感度」を培うことは、これからを生きる経営者、及びすべてのビジネス人にとって不可欠な姿勢といえるのではないでしょうか。
東京美学倶楽部がテーマとして取り扱う「人文知」は、古来より人と世界について深い洞察を加え、世の真善美を追求し、社会の価値観や民族性、美意識を支えてきた学問領域です。
東京美学倶楽部|哲学支部では、人文知にまつわる情報提供のほか、哲学をツールとして人文知マインドを備え「人文知に支えられたビジネス」の展開を支援するための場「哲学塾」を開講いたします。
志を持ったビジネスパーソンが集う研鑽の場で、皆さまともに人文知に支えられたビジネスを磨いていくことができれば、私どもとしてもこれほどの喜びはありません。
「哲学塾」などに関する情報
哲学塾の詳細情報など、詳しくは以下のページをご覧下さい(一部準備中、順次追加してまいります)。
Organizer
山田 亨(Tony Yamada)
東京官学支援機構 理事
東京美学倶楽部|哲学支部 主管 兼 哲学塾 塾長
株式会社Flora Partners 代表取締役
大阪府立大学大学院農学生命科学研究科修了
霞ヶ関の官僚として日本国政府に約12年奉職した後、エグゼクティブコーチとしてエンタープライズの経営者リーダーの能力発揮を支援。
上場企業を中心に数多の経営者リーダーを輩出する経営者育成プログラムの統括コーチなども務める。
2021年より「西洋哲学塾」の塾長。2024年に東京美学倶楽部|哲学本部として発展改組し『哲学塾 〜 The Art of Philosophia 〜』を開講。
日本のビジネスパーソンの皆さまが「視点が上がるよろこび」に触れ、結果の質を変えていくことを支援しています。
Adviser
山本 雄一郎(Yuichiro Yamamoto)
2013年4月、株式会社山本研究所を設立。2014年4月、分析哲学、言語学、現象学、量子力学、ランチェスター数理モデル、相対性理論からのアプローチを取り入れたコンテンツ「COGNITIVE SCIENCE METHOD」をリリース。
2014年9月、現代自己啓発の理論的バックボーン、実存主義哲学から認知科学までのエピステーメ(知の枠組)を解説するコミュニティ「山本哲学塾」を開講。
2019年1月、メタアカデミズムへの寄付等を目的とした学術支援団体「三思会」を設立。
2021年5月、日本の人文知を守るという理念の下、三思会を「東京官学支援機構」に改組及び改称、同機構本部長に就任。
2023年10月、思済宗を開宗、美禅院住職に就任。
比丘尼会主宰、禅文化研究所特別会員、六禅会会長、三田文学会会員。
Supported by
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